大清水の石盥

おおしみずのせっかん

清水が湧き出た場所

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大清水地内に1960年頃まで、四季を通じて冷たい清水が湧き出していた。昔からこの街道を行き来する人々ののどを潤し心身の疲れをいやし元気づけてくれた冷たい清水であった。伝承によると、新妻豊前という武士が病気で倒れた家臣ののどを潤すために、持っていた槍の先(石先)で岩を掘ったところ冷水が湧き出たという。伊達吉村公(伊達政宗の子、忠宗の第4子)がこの地での狩りの途中で、この清水をしばしば利用されたともいわれている。また、石盥には多くの人馬の利用により汚れていた水場を清潔に保つために平胤久が石盥を設置したことや、享保丁酉(1717)年の年号などが刻まれている。名物であった富谷の茶とともに、大変親しまれていたが、昭和62年、国道4号線の改修工事に伴って従前地より100mほど南に移設・復元した。現在は市の有形文化財に指定されている。

基本情報

住所
宮城県富谷市上桜木1丁目
料金
無料
営業時間
休業日
アクセス
東北自動車道泉ICから約5分
地下鉄南北線泉中央駅より車で約15分

問い合わせ先

問い合わせ先
富谷市民俗ギャラリー
電話番号
022-358-1531