芦東山(あしとうざん/1696~1776)は、我が国の刑法思想の根本原理を論じた「無刑録」の著者です。江戸時代に活躍した仙台藩の儒学者であり、第5代藩主伊達吉村公に仕えました。1737年に藩校の講堂座列に関する願書を出した結果、評定所から処罰され、24年間の幽閉生活を送りますが、その間、刑法の基となった「無刑録」18巻を執筆しました。 生前は刊行を許されず、没後101年目の明治10年(1877)、その内容を評価した元老院から無刑録18巻として公刊されました。 展示室には「原本無刑録」を始めとする関係史資料を展示し、芦東山の生涯と業績を分かりやすく紹介しています。