福島市古関裕而記念館

連続テレビ小説「エール」のモデル

福島市古関裕而記念館
昭和を彩る名曲を生んだ福島市出身の作曲家・古関裕而氏の功績をたどる記念館です。福島市名誉市民第1号である氏ゆかりの品々や愛用のハモンドオルガン等を展示しています。建物は、名曲「とんがり帽子」を思い出させる外観で、朝夕古関メロディが流れ、多くの人々の耳を楽しませています。1階は受付ロビーとサロン。1日中、映像と共に古関メロディが流れ、くつろぎの場となっています。
2階は常設展示室。令和3年3月にリニューアルオープンし、立体音響を用いたブースを新設し、自筆譜やレコード、写真パネルや古関裕而の描いたスケッチ、ゆかりの品々など多数の貴重な資料が展示されています。
記念室では、古関氏が作曲をする際使っていた書斎を再現しており、3つの座卓が置かれ、忙しい時には各座卓に五線譜を置き、一度に数曲を作曲したといわれてます。
【作曲家・古関裕而氏】古関裕而(本名:勇治)氏は、明治42年8月11日に福島市大町で生まれ、昭和5年に日本コロムビア株式会社に専属作曲家として入社、昭和6年に早稲田大学第六応援歌として作られた「紺碧の空」は、現在では第一応援歌として今もなお親しまれています。デビューレコードとなった「福島行進曲」(B面「福島夜曲(セレナーデ)」)、初の大ヒットとなった「船頭可愛や」など、日本人の琴線に触れる優れた歌が次々と発表されました。戦前には、「暁に祈る」「露営の歌」などの歴史的作品を残したほか、戦後の荒廃した社会にあっては「雨のオランダ坂」「フランチェスカの鐘」「長崎の鐘」「とんがり帽子」など未来へ希望を抱かせる作品を発表し、多くの人々に愛唱されました。さらに、昭和22年以降は放送作品に力をそそぎ、菊田一夫氏とコンビでNHKラジオドラマ「鐘の鳴る丘」「さくらんぼ大将」「君の名は」などの主題歌を発表し、一世を風靡しました。また、昭和23年には全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」を、昭和39年の東京オリンピックでは選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」を作曲しました。作曲作品総数は、約5,000曲にもおよび、スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等、多岐にわたります。こうした一連の功績により昭和44年には紫綬褒章を、昭和54年には勲三等瑞宝章を受章しました。また、昭和54年4月には、福島市名誉市民第一号となり、その功績と栄誉をたたえられています。令和2年、氏を主人公のモデルとした連続テレビ小説「エール」が放映されました。激動の『昭和の旋律』ともなった古関メロディは、人々の心を動かし、生きる糧となり、そして今なお多くの人々の心に生き続けています。
住所
福島県福島市入江町1-1
電話番号
024-531-3012
営業時間
午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
料金
一般 300円 小中学生 100円 *団体割引、障がい者免除あり
所要時間
見学時間/30分~60分
備考

東北の観光・旅行情報は「旅東北」へ https://www.tohokukanko.jp/

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