マンガ・アニメの聖地へ!
子どもも大人も、世代を超えて人を魅了するマンガやアニメ。
作品は架空の物語ですが、現実の世界には作品のモデルになった場所があり、東北・新潟にもあんなマンガ、こんなアニメの聖地が存在します。
大好きな作品の世界がもっと膨らむ聖地巡礼の旅へ、いざ出かけましょう!
まず紹介するのは、シリーズ単行本の累計発行部数が1億部を突破する荒木飛呂彦先生の人気作「ジョジョの奇妙な冒険」です。
Part4とPart8の舞台「S市杜王町」は、荒木先生の出身地である宮城県仙台市がモチーフとされ、地名や登場キャラクターに仙台ゆかりの名前が登場します。
たとえばPart4の主人公・東方仗助の自宅がある「杜王町定禅寺(浄禅寺)」は、杜の都仙台のシンボルロード「定禅寺通」にあります。
Part4・5に登場する広瀬康一、Part8の広瀬康穂の名字は、やはり仙台のシンボルである「広瀬川」に由来しているとも。
他にも、市内中心部を散策すると「勾当台」「花京院」といった、ジョジョファンなら嬉しくなってしまう地名を見つけることができます。
「ジョジョの奇妙な冒険」公式ポータルサイト
自然派マンガの代表作である「釣りキチ三平」の自然描写は、作者・矢口高雄先生の出身地、秋田県横手市がモデルといわれています。
特に先生の故郷である横手市増田町狙半内(さるはんない)地区は今も豊かな自然が残り、足を運べば作品の世界に入り込んだような気分が味わえます。
また、増田町には矢口先生が名誉館長を務めた「横手市増田まんが美術館」があり、収蔵された貴重な原画やマンガ文化に関する展示物などを見学することができます。
矢口先生は2020年11月に逝去されましたが、先生が描いた美しい自然の描写や築き上げてきたマンガ文化は、これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。
横手市増田まんが美術館
さらに青森県弘前市を舞台とする作品が、同市出身の石塚千尋先生が手掛ける「ふらいんぐうぃっち」です。
主人公の見習い魔女・木幡真琴が一人前の魔女になるため、親戚の家がある弘前市に移り住むというストーリーで、作中には弘前市内の名所が数多く登場します。
特にファンの間で人気の巡礼地が「喫茶コンクルシオ」のモデルとなった「藤田記念庭園 大正浪漫喫茶室」です。
作中では魔女が経営する飲食店として登場し、作中で描かれたアップルパイを実際に提供していますのでおすすめです。
また、作品で描かれた「弘前公園」の園内は巡礼スポットがいくつもありますので人気のスポットのひとつです。
(※現在は曳家工事中につき天守の場所は移動中です。)
弘前観光コンベンション協会
「ふらいんぐうぃっち」舞台めぐり
https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=fc_flyingwitch
1972年に放送が開始された「科学忍者隊ガッチャマン」は、2013年に完全新作オリジナルアニメ「ガッチャマン クラウズ」として復活しました。
そんな人気作の続編「ガッチャマン クラウズ インサイト」(2015年放送)で、新潟県長岡市の実在するスポットが登場しました。
というのも、同作の主要登場人物の一人、三栖立つばさが長岡市内の高校に通っているという設定なのです。
第2話のクライマックスで登場する商業施設は、市内に実在する「リバーサイド千秋」で、館内の様子が忠実に描かれています。
また本編開始前のオープニング映像では、市民の交流拠点「アオーレ長岡」などが登場します。
長岡ロケなび ガッチャマン クラウズ インサイト in 長岡
https://locanavi.jp/osusume/gatchaman/
現実の世界を旅しているのに、気分は二次元の世界に入り込んだよう。そんな不思議な高揚感を味わわせてくれるのが、マンガ・アニメ聖地巡礼の醍醐味といえそうです。